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2018年9月石坂 佳祐

『いしを穿つ』

 

ホテルの屋根から落ちる雨垂れの生成から朽ちるまでを、首を上下し目で追って眺めていた。

 

初めは小さな水滴でもやがて大きくなり

重力に引っ張られ真下の石に火花の如く散る。

 

よくよく見ると下の石は雨垂れによって

小さな穴が空いていた。

 

ただの水滴でさえ

幾千数多に打ち続けるならば

石をも穿つ

 

日常の中の風景から

何だかとても大切な事を学んだ気がした。

 

私の意思も穿つ事に大きな意味があるんじゃないか。

 

なんだかそう思った。