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2016年6月涌井 駿
ポテトフライな夜
その日は、ひとりレストランでキノコのパスタと飲み物はコーラを注文し食べていました。注文したパスタがくる頃には雨が降り出しました。かなり激しくなってきてしまいには雷がなりだしました。
雷がドガドガなるとよく弟達と雷がなったら光ってから音が鳴るまで何秒かかるか一緒に数えていました。どんどん音が聞こえる速度が速くなってきて真上の方にまできて「おへそが取られるぞー」なんて言って布団に潜ったりしていました。遠くなれば「雷行っちゃったね」なんて少し残念がっていました。そんな可愛かった弟達も勝手に大きくなっていてなんだか少し寂しいいです。2番目の弟は消防士になるべく試験を受けているそうです。3番目の弟は高校生になって陸上部に入り毎日走って走って走っているみたいです。4番目の妹は小さい時からやっているバレエを部活の後にいっているそうです。
みんなそれぞれ自分の意思で行動していて大きくなっちゃったんだなと同じ事を2度思うわけです。
コーラも飲み終える頃に「ライターを貸してくれ」と言われました。渡してしばらくすると店員やらがバースデーソングを歌い始めました。その時、ああバースデーケーキに火をつける為だったんだなと分かりました。直接は見えなかったんですが歌声のする方向からすと奥の席の3人家族のお嬢さんの誕生日なのかなと思いました。何故だか「こんな僕のライターで火をつけるなんてなんだゴメンナサイ」と思いました。
ホテルに帰り鼻血のようなシミのあるベットに横になり黄ばんだ枕に頭を置いた瞬間、自分自身の誕生日だったことに気付きました。バースデーボーイからもらった火でつけるバースデーお嬢さんのケーキの火はどのように吹き消されたのでしょうか。
せっかくの独りの誕生日少しいいレストランにでも行ってステーキとワインを頼んで「おめでとうマイセルフ」をしたかったです。そんな6月16日はそのレストランでデザートでバニラシェイクと山盛りポテトを頼んでポテトを残しました。
23歳も馬のように風の中を走り続けたいです。