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2016年6月涌井 駿

水切りされない紫陽花

東京の家に帰って来ました。新宿駅から「日本のタクシー」を捕まえましたた。手をあげればとまると思っていた僕は驚きました。背中には大きなバックパック、前には汚い黒いリュック、半袖短パンに肌の黒さも合わさり手をあげても全く止まってもらえず少し悲しくなりました。

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少し歩いてまた手をあげてタクシーを捕まえることができました。家に着くと案の条、玄関は空いていて同居人が友人にデッサンを教えていました。少しもしないうちにもう一人来て「オヤジ」と叫ばれました。髭も生え黒くなりタバコを吸いながら腰をかけていたらオヤジに見えるんでしょうね。みんな全く変わっていなくて安心しました。しかし若干人見知りなのかぎこちないような感じもしました。

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けれど夜にはみんなで近くの居酒屋にいき久しぶりに日本食を食べました。ポテトサラダ、おひたし、色々頼みましたが友人が「ばあちゃんの家で出るようなもんばっかりやな、誰が頼んだん?」なんて言ってきました。そうおもうと味気の少ないものばっかり頼んでいました。アジアの食事はとても濃くて自然に味気がないものばかり頼んでしまいました。もっと若い時にしか食べれないものを食べるべきだと彼は言いました。確かにそうかもしれないと思いましたが、そうではないかもしれないです。

たまにはきちんと野菜も食べて僕は健康なんだと思いたいです。気持ちの問題ですからね。

 

 

P.S. 同居人は紫陽花の水切りをしていなかった。