カトマンズ盆地紀行(4)

こんばんは、中国は成都に着きました。久々の都会の街並を目の前に、上京したての頃を思い出して感傷に浸ったりもしています、岸本です。今回は時間を少し戻してネパール滞在時のお話。
カトマンズ盆地紀行最終章、ナガルコット・パナウティ編です！
ナガルコットは、ヒマラヤ山脈を眺められる人気のビュースポットで、カトマンズからもそう遠くないためたくさんの観光客で賑わいます。丘の上からは東にエベレスト、西にはアンナプルナ山脈と、東西約200kmに渡って連なる白い山脈を望むことができます。カトマンズ市内から道路距離約35kmほど東に向かったところに位置し、バスで行くにはバクタプルで乗り換える必要があります。バクタプルのカマルビナヤクからバスで約1時間走ったところにナガルコットがあります。




バスを降りるとすぐレストランやホテル、コテージが点在しています。その他には商店があったりお土産屋さんがありますが、基本的には山以外に見る物がありません。ということでわたしはマハデオポカリ山頂にあるナガルコットタワー（ビュータワー）という展望台のある場所へと向かいました。私の滞在していたホテルからはだらだら歩いて2時間弱。
そしてそのナガルコットタワーというのがこれ。ちなみに梯子の一番下の部分が抜け落ちています。みんな必死で登っていました。

そしてこれがタワーからの眺め。雲が分厚くヒマラヤ方面の山々は見えませんでしたが十分キレイな眺め。カトマンズやパタン、バクタプルなど、今まで訪れた街並を見渡すこともできました。

今の時期は雨期にあたるネパール。晴れてヒマラヤ山脈を見れる確率は一割以下と言われています。
ここナガルコットに来てヒマラヤ山脈を、エベレストを見れないのは残念ですが、仕方ないこと。こればっかりはどうしようもありません。早朝の景色がもっとも綺麗と言われているナガルコットですが、一泊目の朝、私の部屋のベランダから見えたのはこんな感じ。山も何もありません。辺り一帯が霧、霧、霧。。

上に登ってもこんな感じ。残念です。

折角ナガルコットまで遠出して来たからには、と薄い期待を抱きつつ眠りについて、とうとう出発の朝を迎えたのですが、、、
なんと、晴れちゃったんですよね〜、しかもこの日は25歳の誕生日！最高のアラサー生活の始まりとなったのです笑　自分でも自分の強運さにびっくりしました。運、使い果たしていなければ良いのですが！あ、ちなみにエベレストは真ん中に見える大きな山の右隣の小さな山です。ナガルコットからは位置的にこんなに小さく見えちゃうそうな。

そしてご機嫌にナガルコットを出発。パナウティに向かいました。パナウティはロシコーラ、ブンガマティコーラの二つの川の合流地点にある小さな街。リッチャビィ王朝時代にチベットとの交易地として栄え、ネワール建築の美しい寺院が立ち並びますが今となってはただの小さな田舎町です。Wifiが繋がるのも町の中心部にあるレストラン数軒くらい。私の泊まったホテルはタイミングが悪かったのかいつもそうなのか、全く繋がりませんでした。けれども長閑で人々も穏やか、ゆったりと時間の流れる素敵な街です。

パナウティには高台があり、階段で上まで登ることができます

そして高台の上からの眺めがこれ。レンガ造りの家々や川、山が広がります

そして高台を登ったところにはサドゥ(ババ)の小屋が。サドゥとはヒンズー教における苦行僧のこと。彼らは苦行により人々のカルマを打ち破るとされているため、今なお呪文や魔法を信じる人の少なくないインドやネパール社会で聖者として一定の尊敬を受けています。彼らはあらゆる物質的世俗的所有を放棄し、肉体的に様々な苦行を課すことや瞑想により「解脱」を得ることを人生の目標にしているそうな。

どうしてもババの姿を拝みたい！と思い、地元の人にババを呼んでもらうことに。なんとお祈り(お昼寝)中だったようで、目をこすりながらもちゃんとポーズを取ってもらえました！ありがとうございます。

そして街に戻り散策。とはいえ観光するところを上げるとすれば、寺院と高台からの眺めくらいで、宿泊施設も少なく不便な街ではあります。けれども、本当にリラックスできていい気分転換にもなる素敵な場所。私は夕方に着いて一泊し次の日も朝早く出発するという弾丸スケジュールでしたが、ぜひとももう一度訪れたい街となりました。





カトマンズ盆地紀行も今回が最終回となりました。楽しかったネパール観光もこれで終わり。このブログを見て少しでもネパールに興味を持ち、行ってみたい！と思って頂ければ幸いです。ほんとは、このブログに載せきれなかったたくさんの出来事、出会い、別れがありました。全部掲載したかったのですが時間の関係上省略せざるを得ないのが残念です。
明日からは大連で久しぶりの日本家屋の撮影となります。一気に観光気分から撮影モードに入らなければなりません。気を引き締めて、中国での撮影をスタートさせたいと思います！ではおやすみなさい