BLOG

2014年7月岸本 絢

カトマンズ盆地紀行(2)

こんにちは、ネパールはナガルコットより岸本です。目の前にヒマラヤが広がっているはずなのですが、分厚い雲で見えません。毎年ネパール滞在期間が雨期とかぶっているのは、本当に残念!とはいえとっても居心地が良いのは事実。ここでのお話も後日アップしますが、今回はティミとバクタプルへ行ったときのお話。
カトマンズから東へ約10km、バクタプルの手前に位置するティミは田園地帯に囲まれた小さな街です。ここにはネワール族が生活しており、ネパール語ではなくネワール語を話す人たちの生活を見ることができます。朝コーヒーを飲みながらガイドブックを見て目に止まったこの小さな街。たったの1ページしか紹介されていないこの街を訪れようと思ったのは、街のあちこちでろくろを回す人々の姿を見ることができる、と記載されていたからです。インドからよく目にする素焼き物。ここネパールでは植木鉢やダヒ(ヨーグルト)の入れ物として使われており、街中でもよく見かけます。ネパールでろくろ回し!魅力的!こんな単純な理由でこの日の目的地となったのでした。
_7132008.jpg
この日もカトマンズからバスで移動。ティミへは40分ほどで着きます。
_7131920.jpg
少し歩くとすぐ田んぼが広がります。カトマンズの喧噪に少し疲れていたのでリラックスできていい感じ。
_7131944.jpg
田植え風景を間近で見たいと思い、近くまで行って拝見させてもらっていると、、、
_7131935.jpg
おばちゃんに話しかけられました。ネワール語です。全く解釈できませんが、身振り手振りで何か言ってます。よく見てみると、「あんた、写真なんて撮ってないで田植え手伝いなさいよ!!」そんな感じです。そうかそうか、ただでは撮らせてくれないというのか。ということで田植え仕事のお手伝いをすることになりました。
_7131981.jpg
とは言え手伝うことになったのは、例のおばちゃんの陣地ではなくお隣の田んぼ。しかも写真も普通に撮らせてくれます。
_7131990.jpg
黙々と田植え作業。炎天下の中おばちゃんたちに負けじと頑張りました。もはや撮影どころではなく、いかに綺麗に速く植えられるかに集中しておりました。
_7131926.jpg
ライスビール飲むかー?と注いでもらった白い液体。勧めて頂いたからには飲むしかない!と思って恐る恐る飲みましたが、、アルコール度数低めです。ホッと一安心。
_7131952.jpg
そしてご飯タイム
_7131965.jpg
ネパールのじゃがいも、すっごくおいしいんです。嫌いなタマネギもちゃんと平らげました。しかしまあこの乾燥米というのは顎が痛くなります。
_7131966.jpg
シティガールも本気出したらこんな感じです。田植えなんて小学生の社会科見学か何か以来?この頭のタオルもなかなか素敵な日除けでしょう?雨傘を日傘にしちゃうのもネパールスタイル。
そして夕方までお手伝いをして今日の作業は終了。バス停までお姉さんに送ってもらい、かなりへとへとになってこの日はゲストハウスに帰宅。そのままベッドに倒れ込んだのですが、、、そう、私、ティミへはろくろ回し風景を見に行ったつもりだったのですが、半日田植え仕事をして満足して帰ってきてしまったのです。ということでティミの紹介ができずに終わってしまいました。まぁこれも、旅の一コマということで納得したいところですが、ろくろ回しへの執着心は消えず、時間を見つけていつかティミに帰ってこようと心に決めて眠ることにしました。
そしてその2日後のお話。この日は引率の山田先生とバクタプルを訪れることに。
_7152065.jpg
バクタプルはティミから2km東へ行ったところにあります。この街はカトマンズ盆地で3番目に大きく、一度は盆地全体の首都でもありました。赤茶色のれんが造りの建物がキレイな古都の一つです。
この日のお話が丁寧に書かれた山田先生の引率ブログもぜひご覧下さい
https://pfw.npi.ac.jp/images_past/pfw2014/staff/2014/07/120_day_120_nepal_bhaktapur.html
_7152167.jpg
そして今回の旅のガイドさんをしてくれるのがこちらのプルナくん。FW5期生、6期生の先輩方の写真展のお手伝いをしてくださったという方です。ちなみに私と同い年。とてもしっかりした青年です。
_7152055.jpg
_7152072.jpg
_7152088.jpg
_7152119.jpg
_7152117.jpg
山田先生は鳥が好きみたいです
_7152139.jpg
そして、なんと、なんと、ここ、バクタプルで素焼き現場に遭遇!!
ティミで見れなかった光景がここで見れるなんて期待もしていなかったので私のテンションは急上昇!
_7152076.jpg
これは形を作って天日干しする直前。
_7152101.jpg
_7152091.jpg
これは色付け作業。
_7152107.jpg
そして念願のろくろ回し現場も!!
_7152109.jpg
私もさせてもらえることに!いや〜、なかなか楽しませて頂きました!これはおじいちゃんと共同作業で作った灰皿です。
_7152160.jpg
_7152151.jpg
_7152145.jpg
_7152137.jpg
_7152163.jpg
一度は首都として栄えたこのバクタプル。カトマンズとは異なり、静かで落ち着いた印象の街。観光地化されているとはいえ、外国人の姿も少なく地元の人の暮らしがそこらじゅうに見受けられる場所でした。外国人観光客は入場料として1500Rsを払わなければなりませんでしたが、払って見に行く価値はあると思います。地元の方々との触れ合いがあったり、素焼き、マンダラなど伝統工芸品の作り上げられる様を間近で見られることができる、ほんとに興味深い街です。れんが造りの建物が並ぶ街並もとても素敵です。ということでネパールに訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください!
そしてガイドのプルナくん、本当にありがとうございました!
次回のカトマンズ盆地紀行はみさきちの滞在するパタン、長閑な田園風景広がるコカナ、そしてカトマンズを一望できるスワヤンブナートを訪れたお話です。ブログって大変!おやすみなさい!