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2014年3月岸本 絢

心もとない、歯のあったその空洞が

こんばんは。いよいよ半年間の旅がスタートしました。
まだ同期の子達と一緒にいる上に、昨今のSNSの発達で日本にいる友達や家族ともすぐに連絡が取られるからでしょうか、始まった事にまだまだ実感の湧かない次第でございます。便利な世の中ですね。
さてさて私は今、台北市内のホテルにおります。今回は真面目に書こうと意気込んでますよ。ほら、撮影テーマのお話、しましょうかね。
半年間の撮影テーマは植民地建築とその周辺に住む人々の暮らし。建物からその国の歴史と現代社会見よう、という企画です。
台湾では台北、青桐、花蓮に現存する日本家屋を撮ります。ここでは歴史の詳しいお話は飛ばしますが、1895年から1945年にかけて、台湾は日本の統治下にありました。台北の中心、台北駅から地下鉄で3駅のところ若者で賑わう永康街の近く、青田街、温州街という場所にその時代に建てられた日本家屋が多く残っています。この辺りには台北帝国大学(現在の国立台湾大学)があり、日本統治時代に教職員として招かれた日本人のための、宿舎が多く建設されました。廃屋になってしまった家屋も多い中、
重要文化財として保存しようとする動きがあるらしく、いくつかのお家は綺麗に残されています。カフェやギャラリーとして新しい形で利用されているものもありました。
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青田街は緑豊かで閑静な住宅街
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瓦屋根で猫が寝ていたりと、どこか懐かしい雰囲気
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ひっそりと佇む日本家屋。手前のがそれですが、どこか異様ですね
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ロケハンついでに現地調査をしていると、陽気なおじさん達に昼からお酒を勧められました。さすがの私もここは丁重にお断り。笑
撮影は始まったばかりで、まだまだこれからといった感じ。二眼レフカメラを首から提げて、フィルムを何本も背負い、三脚を肩にかけて、露出計片手に歩き回る日々があと180日ほど続きます。どんな出来事が待っているのか、とっても楽しみです。日々の現地人達との出会いも大切にしていきたい。撮影も、旅としての時間も有意義なものにしたいと思います。
以上、珍しくちゃんとした事書きました!おやすみなさい