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2018年8月堀川 渉
ベトナムは経済成長期
写真の場所は、ハノイのミーディン・バスターミナルです。
このバスターミナルは、ベトナム各地とを繋ぐバスの発着地として、たくさんのバス会社のバスが出入りしています。
ベトナムは現在、インフレの整備が急速に行われており、以前と比較して地方へのアクセスが非常に容易になってきています。
ラオカイ省のサパは、もともとフランス統治下時代にフランス人移住者達によって開拓されましたが、当時、世界的にはまだ認知されていませんでした。
険しく広大な土地であり、山岳少数民族の昔ながらの生活が残る貴重な地域です。
短時間でのアクセスが可能になってからは、フランス統治下時代の名残りとベトナム文化が入り混じった独特の景観そのものが観光名所となりました。
現在のベトナムは、1960年代以降の日本と似通っている点が多数あります。
具体的には記述しませんが、経済成長による将来への希望がもたらす国民の認知的変化や心理的変化、農村部における生活様式などに、昔の日本のそれと共通点があると僕は確信しています。
しかし、自分が生まれる前の日本と現在のベトナムを、どうして比較することが出来るのでしょうか。
どうして「共通点がある」などと断言することが出来るのでしょうか。
ベトナムの風景は僕に“懐かしさ”を換気させます。
それは、昔の日本にタイムスリップしたかのような感覚です。
しかし、自分が生まれる前の風景に対して、どうして「懐かしい」と感じることがあるでしょうか。
その懐かしさはどこから降り注いでくるのでしょうか。
使用カメラ:OLYMPUS Tough TG-5