BLOG

2018年8月山口 宗一郎

風の中の葉は風ではない

こんにちは。

中国に入ってから幾ばくかの日が過ぎ去ってしまい、正確に数えると六日も経っています。忙しくしていて少しばかりブログの投稿が少なくなってしまいました。なので、ここ数日の動向を掻い摘んで見ます。いや、見えないものましてや触れないものを摘むことができるなんて言葉の遊びどころは広くて面白いものですが、その遊びの広さ全てを目前とした時にはたじろいでしまいそうです。

では入国した次の日から。

入国したのは七月二十七日。その日の内に同級生で既に卒業したショウ君と合流して火鍋をいただきました。

その反動でか翌日の私のお腹は重たく、その重鈍さに起きるのを二、三度ためらってしまいました。この日はSIMの契約を終えてからパンダの保護センターへ向かう予定だったのですが、契約に痛く時間を取られてしまい保護センターは諦めることに。ですが、ショウ君とショウ君の友達のチョウ君に市内を観光案内してもらい念願のパンダにも会うことができました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

実際は、デパートの屋上に顔を出す人間よりも数十倍の大きさをしたポリゴンのような置物パンダ。大都市の中に二次元の異物が存在しているようで、脳科学の観点からすると人間の視覚は2.5次元らしいので0.5次元の歪みの産む面白さたるやたまらないものがありました。まぁ、実際にはどちらも同じ次元に存在するわけでそこには差なんてものはないのですが、差を感じるのだから私の視覚はある意味優秀であると自我自尊していました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

成都は中国の中でも古都であると認められるのですが、お寺の周りの街並みはセピア色の間接照明があかる過ぎない雰囲気を纏わせていました。ちょうどこの日は満月で、大都市の中にみたそれはタイムマシンのようでした。行き交う人も街並みも匂いも全く違う昔に、同じ月を見ていたのですから。私がその時立っていた場所から、何人の人が月を見たのでしょうか。ふとみた月はそんな月でした。

そしてその翌日には場所を移り、ハルビンという街に来ています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この街の中心街ではロシアの文化が楽しむことができます。それは、1890年代後半に鉄道の普及とともにロシアからの人口流入で発展を遂げたことにあり、ここに洋風建築の並ぶ街並みに中華文字の組み合わせの基礎があるそう。中心街ではロシア美女に美男が楽器・マイクを手に踊って歌って演奏して、ショーがブロックごとに繰り広げられていました。ですが石畳にまだ慣れていない私にはつまづくには十分なぐらい凸凹でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

中心街から離れた所に、今回の撮影地があり。数日通っているのでホテルの人からは変な人だと思われていますが、翻訳機を介して親切にしてくれています。

勝手なイメージで英語が伝わると思っていたのですが、関わる人はほとんど伝わらない毎日。伝わった英語は、[Take away][Yes/No][I love you]。最後の[I love you]は、ホテルの人に連れて行ってもらった焼肉屋の女店主に唯一使える英語は?って話で告白されました。旦那さんには申し訳ないですが一緒に笑っていたので、いい冗談で終わってよかったです。

 

今回は、ここまで。

お読みいただきありがとうございます。

また次回の記事をご期待ください。

山口より。