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2018年7月山口 宗一郎

Nagarkot  

こんにちは。

ここ数日は、ブータン難民キャンプがあるダマクから場所を移しましてカトマンドゥから片道2時間半程陸路を往きましてナガルコットという地域に滞在していました。ここナガルコットはベストシーズンであれば遠く離れたヒマラヤの姿が拝めるらしいのですが、雨季ということもありヒマラヤは雲の向こう側。カトマンドゥの全景を見渡せるのがやっとですがその景色は綺麗でした。

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散歩がてらに歩いた山道は舗装されていましたが何年も人の手がかかっていないのか小川の上にかかる石橋は半分崩れかけていたり、雑草に覆われて辛うじて道とわかる隙間があったりその雑草で見えないが緩い斜面になっていて雨の降った後ということもあり足を踏み外すと滑って持って行かれそうになったり。虫の宝庫で注意する場所が絶えなかったこともあり無事にこの山道を越えた先は少し雰囲気が違いました。

カトマンドゥでは同級生と日本の空気を感じると話していましたが、この山道は鎌倉の八幡宮裏の山道のような寒暖差と日光の山道のような匂いを感じていました。

突然ひらけた場所に出て見えた景色は棚田が広がっていて、数件レストランと家が並んでいる。そしてこの雲の向こうにはヒマラヤが眠っているのかと思うとまた時期を変えて赤く染まる見姿をまぶたの裏に焼き付けるぐらいただ見ていたいです。

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日本語でナガルコットについて調べると出てくるどのブログにも載っている「ノリタケカフェ」。散歩の帰り道に偶然そのことを思い出し腹の虫をなだめ何件もレストランを過ぎ、ホテルへの道中見つかればいいなと、もし見つからなくてもホテルのレストランで食事を摂ればいいかと思い歩を進める。すると出てきた「ノリタケカフェ」。私としてはタケノコが何を思ったのか突然枯れ草をかき分け頭を出したのを見た気分。まぁ、そんなひょっこりと顔を出すわけではないですが、あればいいなと思っていただけにちょっとした驚き。

全店主がとんねるずのノリタケさんに似ていたらしいのですが、亡くなっていて今は息子さんが切り盛りしている。その息子さんもどことなくノリタケさんに似ていて日本語も流暢に話していました。

ここを訪れた日本人は、何年も残されたノートブックに思い思いの言葉を綴って、次来る人へ次来る人へと言葉を残し、その残った言葉が積み重なってノートブックは厚くなり、お店には年季が入り、時間をかけて過去の言葉が今に紡がれて、そのおかげでこのノートを読むのに時間がかかりました。こうしてまだまだ言葉が重なって行けば嬉しいなと切に願うのでした。

 

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今回は、ここまで。

お読みいただきありがとうございました。

また次回の記事をご期待ください。

山口より。