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2018年7月山口 宗一郎

こんにちは。

バドラプルの空港からお届けします。

今朝6時にダマクの宿を出たのですが、タクシーを利用したおかげか1時間ほどで空港に着きました。ですが、空港がまだ空いていない。ゲートの前で9時半にならないと入れられないからと、渋々ゲート前の家の軒先で待たせてもらうことに。おじいちゃんとおばあちゃんは快く座って座ってと椅子を勧めてくれたり、何を言っているか全くわからなかったけど退屈しないように話しかけてくれていました。家族や子供たちが出かけて行く時、チラとこちらを見ますが何もきにする様子はなく。むしろ当たり前のようでした。空港前に家を構えた時から日常のように開門待ちをする人を受け入れてきたのでしょうね。外であるのに、ついウトウトしてしまいました。

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夜になると、市街地から離れた場所では蛍を見ることができます。ネパールではズィンギリという名で親しまれ、今回お世話になったサントスさんの子供の時の話を聞かせてもらい同じような体験をしたと話していました。あたり一面は蛍でいっぱいだったので、捕まえ放題です。雨が降ろうとも飛び回り、幽霊のようにフラフラと消えては光、消えては光、その儚さで夢の中へ誘われているようでした。

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日の暮れた難民キャンプではほとんどの道は真っ暗で月の便りを導に家の隙間を通るのですが、大きな通りに出ると街灯がしっかり灯されていました。アジアではお馴染の蚊焚きのあかりもあるのですが、どちらかというと街灯の方が明るく等間隔で並べられていたのですがこの明かりはどこから来るのだろうか。街からは何キロも離れていて、電線を引いてこの村に流すのはかなり手間がかかるしだけれど近くに発電所のようなものは見当たらないし。子供の頃にアメリカンコミックで見た電気を自由に操る化け物でもいるのでしょうか、、、。サントスに聞くとここでの発電はソーラーパワーが主流のよう。竹の壁にトタンやビニールの屋根の上に小さなソーラーパネルが備え付けてある家もあれば、街の端に大きなパネルが備え付けられてもいました。夜になっても電球がすぐに消えることもなく、しばらく保つことができるんだとか。見るとテレビを見ている家庭もあり、子供が見入っている番組にドラえもんもあり、電気は化け物というよりも正義のヒーローのように感じました。正義のヒーローとは言い過ぎですね。私たちの隣で見守ってくれるようなヒーローの方がしっくりときました。まるで月明かりを小さくちぎって並べているようで、夜道も安心して歩くことができるこのキャンプは今現在8000人ほどの住人がいる。像を追い払うためだと爆竹が鳴ることもしばしばですが、とても穏やかな暮らしぶりは彼らが今国を追われているとは到底思えないほど。

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ネパールの国旗とブータンの国旗が並んだ紙の家を見せてくれたサントスは、これは夢の家だ。夢でしかないけど。と笑っていました。

 

今回は、ここまで。

お読みいただきありがとうございます。

また次回の記事をご期待ください。

山口より。