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2016年10月涌井 駿
シカオ
東京に帰り次の日に僕はさっそく実家に帰りました。実家にいた時間はそれほど長くなくて翌日には青森に向けて旅立ちました。高校からの友人渡辺と男二人旅でした。東北の上の方はあまり行ったことがなくて中学生の頃仙台に研修にいったり、夏の海に家族で行ったりとしっかり町を見て回るといったことはしたことがありませんでした。
朝6時に出発の予定でしたが気づいた頃には7時になっていて自分の意思の弱さを痛感しました。母親に作ってもらったお弁当には2種類のオニギリ、卵焼き、ソーセージ、きゅうり、たこリングのフライが入っていました。高校生の頃は3年間お弁当生活だったので久しぶりに弁当らしい弁当を食べて懐かしさに心が優しくなりました。
車で東北道を北へ進みました。渡辺と交代ずつ車を運転しお昼頃には青森につきました。何を話していたのか分かりませんがずっと話していました。車をそのまま白神山地に向け走り続けました。ブナの森を軽く散策しました。やっていることが年寄り臭くて少し自分達にがっかりしつつもブナの森を歩きました。父から持たされた熊除けの大きな鈴はブナの木々に落ちる柔らかい小雨の音は消されていきました。
2日目は十二湖へ行きました。青池の帰りお土産屋さんに寄ったのですが青森の名物かなにかの林檎酢ジュースが試飲できました。一台のジュースの機械が置いてあり「お一人さま一杯まで」と書かれていました。機械わきに置いてある白い試飲用コップを使い飲むようになっていました。試飲機械の前には1人の女性の観光客が立って試飲していました。言葉からすると外国人だったと思うのですが彼女は水筒を持っていたんですね。登山用に自分の水筒をもってきたんでしょうね。ちょこっと水筒に入れて試飲していました。やや酸味があるのものだったのでやや渋い顔していました。外国人の人はあんまりお酢は飲んだりしないだろうから驚きなんだろうなと思っていました。店内を軽くて見て何か買おうかなと思いましたがあまりパッとするものは無くてお店を出ようしました。するとさっきの試飲の女性が一緒に来ているとみられる仲間になにや飲ませていました。よく見るとそれはさっきの林檎酢のジュースでした。ジュースは水筒にたっぷり入っていてそれを友達に分け与えていました。意外と気に入ったのか口元まで水筒を持ちあげて飲ませてあげていました。
一杯までと書いてあったけどその一杯は違うんじゃないかなとも思いましたが美味しそうに飲んでもらえてなんだか微笑ましくなりました。