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2016年9月涌井 駿
石焼カシマシ
ソウルはいつも通りの日常を取り戻したかのようにお店は開き、歩道には人が歩き、活気と言うのか普通のソウルに戻ったように感じます。日常のソウルが分からない僕にとってこの国の日常はこれからなんでしょうけど旅はあと四日で終わってしまいます。大阪の南港について一つの区切りができることによって大きな節目になるわけですがなんだか寂しいです。日本に帰りたくないとかではなくて、純に旅の楽しさを知れた気がするし、もっともっと色々な所を人を見てみたい。旅の為に旅をできた僕にとってこれから始まるのが本当の旅になる。と思うと次はどこへ行こうかなと考えるだけで手が震えるほど興奮するし心拍数が上がって身体よりも内側の自分自身が前のめりになって出てきそうになります。手にはビショッリ汗をかくし手の平を擦り合わせて興奮をおさめようとしています。
ソウルにきて思ったのですが西の方の出身の女の子達が旅行で沢山来ていることに驚きました。韓国は日本から近いと言ってもここまで西の方の女の子が多いとは思いもしませんでした。先日ビビンバを食べに行ったのですが、隣に座っていた二人組の女子は食べるより喋ると言う感じでした。盗み聞きするつもりは無かったのですがあまりにも話が下品で思わず聞き入ってしまいました。性についての話、毛の処理のあり方、男女の関係詳しくは書けない程に事細かに話していました。お昼の石焼ビビンバ食堂で大きな関西弁で話していました。あの話し方だと兵庫の方じゃないんでしょうか。そんな話に思わず笑いそうになってしまいぐっと歯に力を入れて堪えていました。すると「隣の彼、外国人かな?後で聞いてみようよ」と話しているのが聞こえてしまいました。あゝ今までの話を全部聞かれているのに僕に「Where are you from?」って聞いて「日本人です。」って答えるのは何だか彼女たちに恥をかかせるようだし酷だなと思いジェントルマンは足早にお店を後にしました。ところで石焼ビビンバの味は覚えていません。