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2016年8月涌井 駿

PINK HONG KONG

お呼ばれ香港をされて早4日も経ってしまいました。大きな町へなればなるほど時間の流れは早くて、目を見開いてしっかり物事をみないといけないなと改めて思いました。

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香港にきた時は曇りと雨でした。普通だと晴れていないと初めてくる国では少し残念な気持ちになるのですが、何故だか香港は曇りや雨の日の方が香港島らしさと言うか僕のイメージに近くとても興奮しました。その香港のイメージと言うのもほぼほばSF映画です。ブレードランナーやマトリックス、攻殻機動隊にAKIRAなど近未来的な要素の強い作品が僕の中にできた香港でした。香港に対するギャップもなく、けれど馴染めるほどの時間もなくもっとここで時間を費やしたいと思う反面、都市へのみ込まれないか不安になりました。大きいが故に見えなくなってしまう何かと戦わないといけない、そう思いました。大きな町は好きなんだけれども何処か怖くてイヤになってしまう時があります。つまらないとか飽きるとかではなくて都会に暮らす人はみんな強くて、時々そんな強さに負けてしまう気がします。みんなが都会での時間を持っていて町がその時間を作りつつも都会の住人たちもその時間をつくるんではないかと思います。

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そんな事を思いながら午前2時半香港島の24時間ファミレスでステーキを食べていました。都会は1人では寂しいですね。眠らない町、香港はまだ寝たことがないのかもしれませんね。一度はゆっくりと休んでみて欲しいです。八神純子の「Mr. メトロポリス」と言う曲があります。そこで彼女は「都会は一日一度だけ 素顔を見せてくれる 私は好きなの夜明け前の ブルーグレイの横顔」と歌っています。

DSC07218blog香港ではそんなに朝早起きをすることはなかったのですが、夕方山からみたピンクの香港それがなんだか香港の素顔だったんじゃないかと思います。そのピンクの香港は五分ににも満たないほんの少しの時間でした。一瞬だけ雲がピンクになり香港が夜に変わる前のお色直しのような、これから夜を頑張るぞ、その前にひと休憩のように悪いため息ではない、息抜きをしているかのようでした。香港はその一瞬素顔を見せてくれたんじゃなかと思います。DSC07564blog

この旅できた一番大きな都市なんではないかと思いました。東京と似ているようで、似ていない。都市と呼ばれる位の大きさはありつつも東京ではないし、似ている部分もそんなに感じられませんでした。確かに都市ではあるけれど、不思議な町でした。香港人も香港もなんだかアジアの中では今までと違いました。そんな香港住んでみないと見えてこないことが沢山あるんじゃないかと思っています。どこの国でも住んでみないと見えてこないことが沢山あるのですが、香港は特にそう思いました。