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2016年7月秋元 直登
インド、ダラヴィ
映画「スラムドッグミリオネア」は言わずもがな、一躍ダラヴィを有名にした映画です。NPIに入学した1年の頃から、ここに行ってみたいと心の奥底で思っていました。そして、やっとこの地に足を踏み入れる事ができました。
現在のダラヴィは映画の宣伝効果によって観光地化が進み、人々の注目が集まるようになりました。そのせいもあって、政府は地域の環境改善策を進め、今のダラヴィは映画に映っていた頃の風景とは変わりつつあります。スラムのメイン通りには商店街が立ち並び、空を見上げるとスカイウォークがあります。ここはスラムなのか?と思ってしまう程。さらには、パン工場、ガラス製造工場、溶接工場、偽造品バック製作工場、などなど多くの作業現場があり、労働者でごったがえしていました。スラムで「生活」しているというより、「働く」という印象が強く見受けられました。
居住者はそれぞれ、ちゃんと電気代を毎月払って生活しています。土地代が安いためにアパートに住むよりもこちらの方が効率よく稼げるのだそうです。仕事場もスラムの中にあるので、見栄えは悪いものの、環境はある程度整っています。自分が日本で受けていた印象と現実とではかなりの異差があり、とっかかりに苦しみました。インドの人々は自分のような外国人を見ると、興味はもってくれるのですが、いざ撮影となると硬くなに嫌がられました。撮影にこぎつけるまでになかなか大変でした。