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2016年7月涌井 駿

紺青の雲波

後半はインドの南側に来ています。西ガーツ山脈と呼ばれる南北に1600kmもある大きな山々に囲まれた町から始まりました。町の名はコインバトール空港に着いた時は風が優しく吹いていてこれまでいたバラナシとは全く違い、ねねちゃんと二人「涼しいね」と言ったのを覚えています。空港からタクシーでホテルまで行き、その日はバラナシからの移動で1日が終わりました。移動は好きなんですがインドは広すぎて移動するのにとても時間がかかります。寝るか音楽を聴くかブログを書くか、写真を撮るしかありません。この4つのルーティンをして移動します。

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翌朝サイレントバリーに向け出発しました。タクシーで行くのですが初めての土地ではどのくらいの値段で何処まで行けるかの相場が分からず少なからず多く払ってしまい後から現地の人やホテルの係りに相場をきくともっと安く行けることを知り「あのクソがぼりやがって」と少なからず思ってしまいます。よくないですね。そんな時は心を鎮めて笑顔をつくります。ニコニコ療法で精神状態も保てます。

それからインドでは停電が毎日あります。いきなり電気が消え町中の光がパッと消えます。まるで町全体が深い深呼吸をするようにスッと消えます。最初はいつまで停電が続くのかななどと不安に思っていましたが、今では停電と共に僕の気分もサッらと変えてくれてるような気がします。最初は不可解なことも時間が経つと慣れて体に馴染んできます。何だか最初はキャッチすらできなかったボールを段々取れるようになって、しまいには投げ返してキャッチボールができるようになった気分です。

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(宿泊先の裏山まで来たネネちゃん)
宿泊先に着き早速ねねちゃんと散歩することにしました。散歩のような登山のような何かでした。普段他の人の撮影に付き合うことはないので新鮮でしたし、色々考えされました。被写体に向かう姿勢や撮り方など初めて見たので衝撃は大きかったです。

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(山の光を捉えた瞬間のネネちゃん)
どこを見渡しても山だらけでした。僕の実家は郡山でぐるっと山に囲まれているので少し車を走らせるとすぐ山にあたります。夕刻、車を西へ走らせると山の向こうの雲が稜線に見え大きすぎる山に見えたことがありました。そして山は黒に近い紺青に色を変え、海が無いはずの西側から山よりも高い波が来てるように見えたこともありました。その時少し怖くなったのを覚えています。

青嵐ネネちゃんのプロマイド〜おちゃめ編〜
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(足を滑らせ尻もちをつくネネちゃん)

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(座らされ写真を撮られるネネちゃん)