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2016年7月小山 幸佑
Hymn For The Weekend
FWゼミ11期は6/30マレーシアを出国し、ついにインドにやって来てしまいました。
で、現在小山は西インドのジョドプールという街に滞在中。
インド最西端の砂漠地帯にジョドプールという街がある。隣はもう中東パキスタンとの国境だ。
インダス文明に始まりいくつもの王朝時代を経た歴史の中でアジアとアラビアの文化が絡み合って根付いたこの地。
街の中央には大きな山の先端を丸々くり抜いて作られた巨大な城砦が鎮座している。
そんなジョドプール、通称は「ブルーシティ」と呼ばれている。
その由来は…
街中が青いこと。
もともとこの青はインドにある階級制度に関連するものか何かかなと思っていたのだけれど、
実のところ壁に塗られた防虫効果のある化学塗料がこの地域の強烈な日差しによって青く変色したものなんだそうだ。
近年、砂漠の辺境にある小さなこの街に訪れる観光客が急増している。
静かであっただろう古都に訪れた青天の霹靂に住人達は戸惑いつつも、屋台でサモサを売り始めた者、新しくホテルの経営を始めた者、オリジナルのお土産を開発して一山当てようとする者が現れるなどたくましい。
いにしえの城下町に何千年ぶりかの活気が戻って来ているようだ。
今までの国々は日本との共通点と相違点が混在していて、その比重が多かったり少なかったり…というような場所が多かったけれど、ここはもう全く、何もかもが日本と違う。
街全体に漂うエキゾチックな雰囲気はまるでRPGの世界に迷い込んだかのよう。
どこからか聞こえて来るアラビックな音色、祈りの声、女性たちのカラフルなサリー、そして道を行き交う牛…。
インドでは牛が道に放し飼いにされている光景をよく目にする。
誰かが放牧しているわけではなく半ば街の中で野生化している。
牛は聖なる動物だから、街の人々も食事時には牛に人間の食べ物であるカレーやナンやチャパティを捧げる。
仏教で言うところの「徳を積む」行為なんだそうだ。
その代わりもちろん下を見ればそこら中に牛の糞だらけ。
気をつけてはいるものの、写真を撮ることに夢中になりながら歩いているとうっかり踏んでしまうことも…。
「あー!」なんて叫んでいると通りすがりの子供たちにゲラゲラ笑われる。
そういえば、東南アジアは基本的にその傾向があるけれど特にインドは「撮られたがり」率がめちゃくちゃ高い。
カメラを持っていると見るやいなや呼び止められ自分から撮ってくれとせがまれる。
歩いているところを呼び止め、家に入って家族の写真を撮ってくれ、なんて言うおじさんも。
撮ったら撮ったでモデル料がどうとかとゴネて金取られるんじゃないか…なんて最初は心配していたけれど
どうやらみんな純粋に写真を撮られることが好きみたい。
全行程で訪れる10ヶ国の中でも中国と並んで2大ラスボス感の強いインド。
マレーシアを出る前から、自分含め半ばため息まじりに「インドかぁ〜…」と口にする者多数だったけれど。笑
インドはどちらかというと東南アジアと言うより中東…ともちょっと違う。インドはインド、としか言いようがない。
それがこの国が「大好きになる人と大嫌いになる人がハッキリ別れる」と言われる理由なのかも。
個人的には今のところ心から楽しんでいます。