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2016年7月涌井 駿

モーニング・エゴ・タイム

朝5時まだ日の登らないクアラルンプールの朝は寒くなくむしろしっとりと汗をかける。早朝ランニング(やりもしない)をやったら良い汗かけそうだなと思い、その時に聴く曲は何が良いだろうか、激しすぎず大人しすぎない、朝を迎える為の曲は何がベストだろうか。Met At Work の Down Under が良いかもしれない。けどこの曲だと町中が奇妙な雰囲気に包まれてしまうかもしれない。いやA-Ha の Take On Me が良いかもしれない。TRFのBoy Meets Girl でもいいかもしれない。結局のところアップテンポな曲でランニングをするのが気持ちも身体も目がさめるのかもしれない。

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荷物をまとめ空港に向かうため駅に歩いて向かっていたが何故だが左腕のあたりが落ち着きませんでした。ソワソワの一つ手前の感覚、悪いことが起こりそうな感覚とは遠く離れていて良い事がおこる興奮とも違う何かを感じました。帰り道歩いていたらいきなり雷に打たれて白目を剥いてしまう、その位激しくそして瞬く間に脳を一種の勘の様なものがバシッと入ってきました。その違和感が何だったのかそれは左腕につけていた父からもらった時計が無かったことです。急いでホテルに走って戻りました。(その時頭の中で流れていた曲はYMOのAbsolute Ego Dance)「時計を忘れたんだ」と言ってチェックアウトしたばかりの部屋に入りベットの傍をみて下をみてベットを持ち上げたらそこにポロンとありました。「baby boy 僕はここだよ、ここにいるよ」とその時計は話しかけてくれていたような気がします。
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事件と言うと後はもうひとつあります。マレーシアのクアラルンプールで髪を切りに行きました。そこはモールの中にあって比較的綺麗でお店の外観も良かったです。20分ほど待ち席まで案内されました。席につくと僕の肘を肘置きに美容師さんが動かしてきました。切りやすくするためなのかなと思いました。右肘をおいて、左肘をおいて美容師さんは僕の右側に立ちました。するとなんだか右肘にぐいっと美容師さんの股間のあたりが触れるものですからびっくりして両肘を引っ込めてしまいました。とっさにコーヒーを下さいとお願いしました。その後も何度か肘の位置を直されたんですが少し怖気づいてしまってずっと引っ込めっぱなしでした。気のせいかなとも思いました。そのあと順調に髪を切り終えるとこまできました。もらったコーヒを飲もうとコーヒーカップにしてあった蓋を開けました。すると蓋についていた湯気が雫になり僕の太ももに落ちました(頭の中では、しまったと思いました)すると美容師さんはドライヤーで温風を当てながら、人差し指、中指、薬指の三本でサスサスしながら乾かしてくれました。髪を切り終えると髪の毛をセットしマッサージをしてくれました。脇らへんを重点的にマッサージをしてくれました。最後に肩を揉んで「終わりよ」と言われと同時に右乳首を軽く触ってきましたまるで僕のやる気スイッチは右乳首にあるかのように。それは既にやる気スイッチを通り越し怖気スイッチに変わっていたことを、彼だか彼女だかわからないですが知るべきだったのかもしれません。帰りに寄ったカフェで飲んだラテは飲んだ気がしませんでした。