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2016年5月秋元 直登

ジャカルタで感じた優しさ

スラムに行った初めての日。敷地には入ったものの、どうやって人々とファーストコンタクトを取ろうか私が悩んでいると、彼らの方から歩み寄り話かけてくれました。これは珍しい経験で、こういった現場では、普通なら部外者や顔の知れない相手に対して、警戒心や敵意を示すものです。ですが、そういった摩擦を感じる事無く、すんなりと人々と話をする事が出来ました。

自分が何者で、何故ここに来たのかという事を説明すると、ほとんどの人々が快く私を受け入れてくれました。初めて会ったにも関わらず「コーヒー飲むか?」、「腹は減ってないか?」、「家に泊まっていかないか?」と、とても親切な対応にありがたい思いで一杯でした。

しかし、こういった時にもちろん注意が必要で、出された飲み物に薬や毒が盛られていないか、家に入れられて突然暴行されないか、などといった警戒ももちろん必要です。

数日通い、少しずつ様子を見ていく内に、彼らに対する警戒心は解けていきました。結局、根本的に優しい人達だったのです(笑)。

 

そして私は彼らの人懐っこくて、優しくて、気さくな性格が大好きになりました。

 

この写真は、ある家族に夕飯をご馳走になった時のショット。

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