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2016年4月富永 諒
ゴミ拾いから始まること
お久しぶりです。冨永です。
プノンペンで撮影を終え、指定泊のシュムリアップに入りました。
今日は紹介したい邦人の方がいます。
よかったら読んでってください。
シュムリアップで夫婦でアイスクリーム屋さんをされている高橋ひろかずさん。
無駄に甘いアイスクリームが多いシュムリアップの中で素材の味を楽しめ、おいしいアイスクリームやスムージーがいただけます。僕のおすすめはマンゴーパッションスムージーです・・・
でも今日紹介したいのはスムージーではなく、彼のされている活動です。
それはゴミ拾い。
正直カンボジアはゴミが多く、お世辞にも街はきれいではありません。
街のゴミ置き場も底の方にいつのゴミかわからない塊があったり・・・。
ゴミもそこらへんにポイっ。
高橋さんがカンボジア人の方になぜそこらへんに捨てるのか聞いたところ。
「土に還る」
との返答をもらったそうです。
カンボジアは歴史的なこともあり、ゴミに対する考えが昔のころので止まっているところもあるそうです。
しかし今のゴミはもう土には返らない・・・
そこで高橋さんが始めたのは店の前の通りを毎日ゴミ拾いをして歩くことでした。
毎日ゴミを拾って歩いている高橋さんの姿に今では共感を覚えたカンボジア人の人たちが少しずつ手伝ってくれるようになってきた。
「頭ごなしに拾えとは言えない。でもカンボジアの人たちは知ってるんだよ。きれいなほうが気持ちがいいって。だから僕がその一歩を踏み出すことによって、カンボジアの人たちも始めてくれた」
また最近、少人数だが近くにいるストリートチルドレンの子たちも手伝ってくれるようになった。
彼らは毎日、空腹を紛らわすためにシンナーを吸う。
ごはんよりもシンナーのほうが安いからだ。
またギャングにもなりつつある彼らに近隣の人たちも頭を悩ませていた。
しかしそんな彼らが手伝ってくれた。
「彼らにおれはお礼としてお金を渡した。批判されようとおれは払うよ。それは彼らに、働くことによって対価が得られるということに気づいてもらうため。働く意志を取り戻してもらいたい」
もちろんまだまだそんなに甘くない現実もある。
ただ少なからず通りの人たちはゴミをそこらに捨てなくなり、通りはきれいになった。
また誰も手を差し伸べることのなかった子供たちにも変化のきざしが。
シュムリアップに来て6ヶ月。
「ゴミを拾う」という行為が、彼の周りの人たちに変化をもたらしはじめている。