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2015年6月小野塚 大悟

道半ば

14日にインド東南の都市、チェンナイに到着し、初めてのインド生活をスタートさせた。

初見、ツアー会社の車から見る景色は、カンボジアのプノンペンに戻ってきたような錯覚に陥る。まあ言ってみれば、今までの国とさほど街の景色は変わらなく見えた。
しかし実際に歩いてみて今までの国とは全く異なることを体感する。
道に溢れるゴミの量、汚泥は他の国の比じゃ無く、一番辛いのは歩いてると時折小便臭いこと。
そしてそんな中、路上で生活する人の多さも他の国を圧倒している。一家まるまる路上で朝飯を食べている。物乞いの量もハンパない。どうやってこれほどの物乞いや路上生活者が生活出来てるのか不思議に思った。
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多くの人がそうであるように多大なカルチャーショックを受け、16日、旭と一緒にチェンナイからインドの古都ボンベイことムンバイにやってきた。
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チェンナイの電車にて。インドの電車はドアがない。怖いけど、縁に立つと風が気持ち良い。
三ヶ月旅を続けてきて、慣れというのを圧倒的に実感している。最初の頃は飛行機に乗るのも不安で仕方なかったけど、人は誰でも最初は出来なくとも、やっていくうちに出来るようになるもんだな。と当たり前の事を思う。
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飛行機が着陸態勢に入り降下し始めると、ムンバイの副都心として急激な発展を遂げているナヴィムンバイがよく見えた。
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空港で旭とはお別れ、僕は再び鉄道でホテルを目指す。
空港から駅まで人に道を聞きまくる。30分近く歩く。
ホテルがあるのはgavandiという駅。空港の最寄り駅から12駅離れている。駅の名前は辛うじて英語で書いてあるが、その他の表示はヒンディー語しか無く、タイムテーブルもなければ鉄道のマップすらない。タイ、マレーシア、シンガと近代的な電車で楽々移動を続けてきた僕は、今更ながらアジアの現実にぶち当たる。
字は読めないし、マップもない。
難易度が高すぎるのであります。
とりあえず駅で人に聞きまくり、無事乗車。
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僕が電車に乗った時は、ムンバイではちょうど帰宅ラッシュに当たる時間だった。
僕は運良く席に座れたものの一気に車内はすし詰め状態の三人席になぜか四人目が無理やり座ってくる。
不安なので隣の人にGovandi行くよね。って聞いたら、俺もGavandiで降りるから付いてきなとの事。
おお、助かった。
ってな感じで大船に乗ったつもりでいた。
がしかし、目的地が近づくにつれ、ある不安が浮上してきた。
どうやって降りるの?
と。
このすし詰め状態で前後合わせて30kgある荷物を抱えて、どうやって降りよう。。
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一つ手前の駅になって隣の人が
降りる準備をするから荷台から君の荷物を持って出口に向かおう
といってきた。その指示に従い、臨戦態勢で駅到着を僕も周りのインド人と同じように寿司になって待っていた。
Govandiで降りる人は多いらしく、車内は「Govandi,Govandi」と他の乗客に知らせるためにみんながGavandiを連呼。鬨の声が鳴る。いよいよ戦が始まる。
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電車が完全に止まる前にフライング気味に乗客は一斉に降りだす。(インドの電車は停車時間が短い)
僕も前の乗客の後を懸命に追う。追う。追う。が途中で彼が通れても、僕は通れない細い隙間が出現した。その隙間は僕一人の力では通れず、後ろの乗客も座ってる乗客も一体となって僕を押してくれる。インド人と初めての共同作業の瞬間だった。降りるときはまさにすぽんっといった感じで車外へ飛び出る。
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外は大雨だった。
やっとGovandiに降り立ち、びしょびしょになってホテルを探し、とりあえず無事ムンバイに到着です。