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2014年7月菅原 由紀

新たな世界

こんばんは。
本日も始まりました、ぽんさんぽ。

気がつけばインドも終わりを迎え、現在はネパールに滞在しております。
他の国より1週間ほど長い滞在だったインド。
そんなインドもあっという間に3週間経ってしまいました。

今回は少し振り返って、インドの2ヶ所目の滞在となったムンバイ、3ヶ所目のバラナシの様子をお送りしたいと思います。

インド滞在2ヶ所目となったムンバイは、インドの中でも第2の都市で車も人も多く、ラダックから降り立った私からしたら驚くほどの都会でした。
そんなムンバイではFW9の姉さん、あやねぇと1週間ほどの滞在を一緒に楽しみました。

ムンバイは、かつてイギリス領でもあった名残がたくさん残されています。
ムンバイの南にあるチャトラパティシヴァージーターミナスという駅は世界遺産にも登録されている駅で建物はとても立派です。

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その他、海沿いにあるインド門や2階建ての赤いバスなどイギリスっぽいものが多くあります。

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そしてこのムンバイには、大きなスラム街もあります。
ダラヴィという地区にあり、ここには100万人が住むと言われてます。
「スラムドッグ・ミリオネア」という映画の舞台にもなっているところです。
「スラム街」と聞いて、私は掘建て小屋のようなところに、たくさんの人が暮らし、すごく汚いイメージを持っていました。
しかしここのスラム街は、1つの街としてちゃんと機能していたので驚きました。
ここは居住地区と仕事場としての地域が分かれているようで、居住地区の方にはマーケットやレストラン、床屋など、この中で暮らしていくには十分なものがそろっていました。

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学校などもあるようで、子どもたちはお揃いの制服を着て通っているようでした。
ただ、学校に通えない子どもももちろんいて、そういう子は学校に通っている子どもたちに馬鹿にされたり、茶化されたりしていて、やはりそういう厳しい一面もあるのだと痛感しました。
もっと物乞いの子どもがいたり、大人たちは暗い表情をしているのかと思っていましたが、私たちが通ると笑顔で挨拶してくれたり、「写真撮って撮ってー!」と無邪気に近づいてきてくれたりしました。
スラム街の中もほんの一部しか見れていませんが、最初に抱いていたスラムのイメージよりも、明るく前向きに生きている人々の姿を垣間見ることが出来たように思います。
しかし、ここのスラム街近辺もマンションなどの建設を行っており、スラム街もその建設のため取り壊されたりしているようです。
ここのスラム街に暮らす人々はもちろんそんなマンションに移住できるわけもなく・・・個々で暮らす人たちの生活はどうなってしまうのだろうかと不安になりました。

ムンバイでの貧富の差に深く考えさせられながらも、撮影をしたり、あやねぇとムンバイ散策をしている間に次の移動日を迎えました。

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インドの自由取材期間最後に訪れたのは、インドでも有名な場所、バラナシです。
インドに来たら大抵の観光客が訪れる場所のひとつでもあるバラナシ。
私も楽しみにしていた場所です。

先にバラナシ入りしていた、引率の山田先生、みさきち、しおりんが泊まるガンガー(ガンジス川)沿いのゲストハウスへと向かいます。

本当に宿のすぐ目の前がガンガーでこの日から毎日、朝昼晩とガンガーを拝ませて頂きました。

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インド人の80%はヒンドゥー教徒で、そのヒンドゥー教、仏教の聖地ともされているバラナシ。
このバラナシにはみなさんもご存知の通り、多くの火葬場が存在します。
ヒンドゥー教徒の間では、ガンガー近くで死を迎え、バラナシの火葬場で火葬され、ガンガーに灰を流すことにより、輪廻から脱解されると考えられているそうです。
そのためインドのあらゆる場所から、多い日には1日に100体ほどの遺体が運ばれてくるそうです。
バラナシは「大いなる火葬場」とも呼ばれ、毎日24時間ほとんど煙が絶えることはないとのことです。

実際に死んだ牛が流れていたり、多くの火葬場では毎日煙があがっていました。
私も2ヶ所ほどの火葬場を見に行きました。
実際に遺体が燃やされている様子も見ましたが、なぜか現実味がなかったのが正直な感想です。
そこで燃やされているのは本当に人間なのだろうかと思ってしまいました。
また、火葬場のすぐ横の川では子どもや牛が水浴びをし、火葬場の一画ではチャパティ(インドのナンのような平べったい食べ物)を焼くおじいさんがいたり・・・。
彼らにとって、人間の死、そして火葬というものは日常であり、特別なことではないのだと思いました。

バラナシでは、そんな初めてみるような光景を目にしつつも、インドならではのヨガを体験したり、夜に行われるガンガー沿いでの礼拝「プージャ」を見たりと新たな刺激を受けながら過ごしました。

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FWの旅の中で一番長い期間滞在したインドでしたが、あっという間に日々は過ぎ去ってしまいました。
そして、7月8日から入国したネパールも気がつけばもう終わりを迎えます。
インフラの状況が安定せず、なかなかブログをアップ出来ませんでした。
ごめんなさい。
続けてネパールの様子もお送りする予定です!

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ガンガーの夜明けと船を漕ぐおじさん。