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2014年7月本田 直之

サイズの合わない靴で走り続けるような人生だった。

日本に居ながらウォシュレットを使わないのはドイツに居ながらビールを飲まないようなものだと思いますよろしくお願いします。本田です。

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バラナシで8日を過ごしてジョドプールへ約27時間の列車に揺られ移動し、5日過ごして再び8時間程列車に揺られてジャイサルメールへ、4日過ごして三度19時間程の列車の旅を経て集合場所のデリーへ辿り着きました。

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列車待ちの間には小便臭いホームに腰を下ろし、群がってくる蝿達に皮脂を分け与えながら読書をすることが習慣になっていました。
この作者はインドのこんな所で自分の作品が読まれてると思わないだろうけど、文学も音楽も写真も作者やアーティストが想像できないような場所で見知らぬ誰かに何かを感じさせてることがとてつもなく面白いなと、日本でも考えることをより強く感じました。

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インドでは初めての経験を幾つかしました。バラナシへ向かう際の空港で自分の名前をアナウンスされたこと。生暖く新鮮な牛の糞にサンダルごと塗れたこと。断水により糞に塗れたままの足で4日間シャワーを浴びられなかったこと。その状態で出会う日本人とは、見窄らしい自分という恥ずかしさから目を見て話せなかったこと。このような経験を糧に残り71日を駆け抜けて生きたいです。

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