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2014年4月山下 海
住めば都
今のところ撮影先全てで停電がおきています、山下です。
僕は今、ベトナムのリエンソンタウンの町外れ、ブオンジュンという村に滞在しています。
ここはラック湖のほとりにある、少数民族のムノン族が暮らす村。
周りはとことんのどかです。
僕はこの村に6日間滞在し、彼らの生活を撮影します。
先輩の谷本さん情報によるとこの村ではホームステイができるらしく、調べてみるとLak Resortというとこが手配してくれるそう。
そこで、僕も人生初のホームステイをしてみることに。
ここが僕が泊まる家。
案内されて戸を開けると・・・
・・・ん??
ホストファミリーは??
え?いないの??
何度確認しても村人が住んでる家には泊まれないとのこと・・・
話が違うよ谷本さーーーん!!!
もちろん鍵なんてないし、床下は地面が丸見え。(というか牛がいる)
蚊は容赦なく入ってくるし、布団の上にはおそらくシロアリが梁を食ったカスが払っても払っても数時間経つとかなり積もってる感じ。
そんなことは別段気にならないですよ。現地の人もこういうとこに住んでるんだし。
けどホストファミリーがいないのはなぁ・・・
さすがにショックでした。
しかし嘆いていてもしょうがないです。ここに6日間滞在しますよ。
こうして僕の人生初のホームステイは、ただ空き家に一人で泊まるということになったのです・・・
僕は撮影地に着くとまずはロケハンがてら村人と交流することにしています。
歩いていると何かやってる村人発見。
「座れ座れ」と誘われたものの、全くコミュニケーションがとれない。
そこで活躍するのはやはりペンとメモ帳。
すぐさまベトナム語講座の開始です。
いろいろと単語を教えてもらいました。
そして料理も。
カエルです。
最初は躊躇しましたが、引き下がるわけにはいきません。
もちろん食しました。骨まで丸ごと。
骨まであるから歯ごたえは抜群。味付けは唐辛子が効いており、かなりスパイシー。
どことなく地元の「がに着け」に似ている気が・・・
お茶漬けにするとなかなかイケるかもしれません。
そしてその後も家に呼ばれ、夕飯をごちそうになることに。
途中、何匹の虫が体を這いずり回ったかわかりません。
あるいは何匹か知らずに食べてしまったかも。
しかし、おいしい料理を一人で食べるより、何倍も充実した時間を過ごすことができました。
こうやってコツコツと村人と交流を深めながら撮影できていけばよいなと思います。