フィールドワークバングラ編｜混乱と優しさの中で始まった旅

渋谷にある日本写真芸術専門学校フォトフィールドワークゼミの三年生中国籍留学生です。名前通り、このゼミは半年間に及ぶ海外フィールドワークという撮影研修を行います。180日間にアジアの国々を巡りながら「The Oasis」というテーマで写真を撮ってます。今はバングラデシュ🇧🇩！

他のクラスメートたちがインド経由でバングラデシュに入国する中、私はひとり、中国・昆明の長水国際空港から首都ダッカシャージャラル国際空港への直行便に乗った。バングラデシュは、私にとって正直なところ馴染みの薄い国だった。行く前に調べても、日本語や中国語の情報は決して多くなく、入国に必要な情報も不確実な部分が多かった。

出発前の空港の待合室では、たまたま近くに座っていた中国語を喋れるバングラ人に話しかけられた。彼は驚くほどフレンドリーで、緊張していた私も自然と笑顔になれた。初めて訪れる国に対する警戒心が、少しずつ和らいでいくのを感じた。

飛行時間はおよそ3時間。無事にシャージャラル国際空港に到着すると、まずは観光用のアライバルビザの申請から始まる。ここでの手続きは、事前情報どおりなかなか時間がかかる。

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