フィールドワーク中国編｜重慶─川と坂と、未来都市の横顔

渋谷にある日本写真芸術専門学校フォトフィールドワークゼミの三年生中国籍留学生です。名前通り、このゼミは半年間に及ぶ海外フィールドワークという撮影研修を行います。180日間にアジアの国々を巡りながら「The Oasis」というテーマで写真を撮ってます。本来学校の予定ではインドを訪れるつもりだが、国籍の関係で現在は観光目的での入国が認められておらず、同行するはずだったクラスメートとは別行動となりました。そのため、私は単独で中国🇨🇳へ向かうことにしました。

長江の中流域に位置する重慶は、中国内陸部最大の都市であり、政治・経済の要所であると同時に、近年は「サイバーパンク都市」としても注目を集めている。三峡ダムと深い関わりを持つこの街は、長江の流れに沿って発展し、まさに“川とともに生きる都市”である。夜になれば、高低差のあるビル群の間を縫うようにネオンが灯り、都市の輪郭が立体的に浮かび上がる。