匂い

昔から空気の匂いを感じると思い出が頭をよぎる。
この瞬間は前からあったが友人に聞いても「落合だけじゃない？」など言っており他の人にはあまり無いらしい。
しかし調べたところ『プルースト効果』と言うらしくその現象に言葉は着いているようだ。
だが自分はその匂いを嗅いだ瞬間「〇年前に〇〇に行った時の匂いだ」や「春入りかけの夜11時の匂いだな」など鮮明に思い出す。それも同じような匂いでも時期や場所が違ったりなど細かいのだ。
今日、4月20日と21日の日がまたぐ瞬間に太郎と話していたが嗅いだことのない匂いだった。今後この匂いを嗅いだら「広島の日付が変わる瞬間でこの場所だな」と思い出すのかもしれない。
そしてこの匂いは記憶に必ず刻まれるし今日の事を思い出すだろう。
嫌なことがあっても良いことがあっても記憶は思い出す。

今日から世界から色が無くなった