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2021年7月岡 杏里

風が吹けば桶屋が儲かる

「風が吹けば桶屋が儲かる」とはよく言ったもので、
皆さんも一度は聞いたことがありますよね。
桶にまつわる日本の諺の一つですが、「ある事によって、全く無関係と思われるところに影響が出る」
また「とてもあてにできそうもないことに期待をかけること」の例えでもあります。

ではなぜ風が吹くと桶屋が儲かるのか。
まず、風が吹くと、砂埃がたちます。
砂埃がたつと、それが目に入り盲人が増える。
その人たちが三味線で生計を立てようと、三味線が多く売れるようになる。
(これは江戸時代、盲目の女性の職業として瞽女(ごぜ)というものがあったからです)
すると三味線の銅に張る猫の皮が必要になり、猫が減る。
猫が減ればそれまで猫に喰われていた鼠が増える。
鼠は何かを齧らないと歯が伸び続けてしまうので、桶などのものを齧る。
その結果、修理や買い替えで桶屋が儲かって喜ぶというわけです。

諺の通り、踏ん張って続けていれば思わぬ形でツキが巡ってきたりするものです。
実際に統計学で風が吹いて桶屋が儲かる確率を出すと0.8%ほどだそうですが、そんな数字は何の意味もない。
世の中なんてそんな1%にも満たない確率で起こることで溢れていると思います。
0.8%の確率が事実なら、エジソンではありませんが、私は99.2%の努力と、0.8%は運に任せて生きていこうと思います。
100%の努力とは言いません。どんな失敗も100%自分の努力不足なんてないわけで、それにそんな考え方で生きるのは息苦しいです。
私は自分に甘い質なので、0.8%、いや28%くらいは何かのせいにさせて下さい。
今回の旅での出来事が、巡り巡っていつかどこかで、未来の何かに繋がることを信じて、
次の地点に向かいます!

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