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2018年8月山口 宗一郎

搭乗中の流星群

こんにちは。

ブログを上げ続けて今回が40回目です。中途半端な数字でしょうが、2回目の一時帰国をして初めての投稿が8月の18日でして、40回目です。3月16日に出発して、そこからここまでいつの間にやらきてしまいました。時間というものは無慈悲です。

私たちが日本に帰国したのは8月14日。朝のことでした。

その日のフライト中眠ることができずに、FW後半のこと、自分について、書き忘れていた出来事や思い当たる節を綴っていました。

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考えている時私の視界が放さなかったものは、隣の座席の留めるものを失った留め具とどの飛行機でも乗客が搭乗してから降りるまで消えることのない禁煙表示、日本の面影を讃える街灯の発する光。留め具の相棒は友人の頭を支えるのに一役買い、禁煙表示は少なくとも喫煙が原因の火災を防いでくれる。この日ピークである流星群を期待していたが上空を見上げることを許されていない私には日本のどこかである夜景が流れて行くのをただ見つめるしかなかった。

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書きふけってトイレ休憩に出た後、戻ってみると窓の外の空は明け出して、暗い機内を薄っすらと照らし出した。

毎日どこかでこうやって朝を迎える誰かがいて、自分が人なのか疑い続けている時にその誰かになれたことは一人の人として嬉しいです。

こうは書くものの、留め具、夜景、表示、朝焼けをみている時には濃い霧のかかった高台から遠く離れた灯台の明かりをみているようで、言葉にできない陽気なものと陰鬱なものが交互に襲い掛かってきていました。言葉にできたのは、空港を離れる機内の中。喉を通ったのは、帰宅して夜のことでした。

そうして、私は日本に帰ってきました。

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これは、ハルビンのメインストリートで似顔絵師をやっていたおばさんの道具箱。

並ぶ他の絵師の道具箱よりも、このおばさんの道具箱が一番好きです。

 

今回は、ここまで。

お読みいただきありがとうございます。

また次回の記事にご期待ください。

山口より。