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2018年7月八島 颯也

インド グルガオン2

さてインドではグルガオンに滞在しております。

本日撮影する予定だったのですが大雨で撮影できなくなってしまいました。

そこで僕のいつもの撮影スタイルをご紹介します。

 

基本的に僕の撮影は夜間です。

完全に日没してから12時頃まで撮影しています。

昼間は軽装でロケハンを行います。

実はこのロケハンに非常に力を入れており、FWの80%がロケハンといっても過言ではありません。

街灯や人や車の軌跡から構図やカメラの画角、設定や露光時間までロケハンの時にほぼ決定します。

なので夜間の撮影は仕事で請け負う案件、カメラマン的な要素が多いです。要求に沿って撮影するだけ。一瞬で終わります。

そんな訳で、夜間の撮影は複数のスポットを周りながら撮影します。

こちらはマレーシア、ジョホールバルでのロケハンマップです。

緑のポイントがロケハン済みのポイントです。撮影では2日間にわけてこのポイントを周ります。

 

もちろん夜間の撮影は昼間に比べてずっと危険です。

犬もいますしね。

なのでガイドを雇っています。

ガイドには通訳とドライバーとボディーガードを兼用してもらいますので、雇うガイドはタクシードライバーが大半です。

 

ガイドの条件として

・英語か日本語が喋れる(日本語が喋れるガイドは早々いないが)

・土地勘があり安全運転(車に大きな凹み等無いか)

・男性(夜間撮影をするため男性の方が好ましい)

・車の所有者と運転者が同じ(稀に借り物の車でタクシーやってる運転手もいる)

・ただの旅行者ではなく、撮影のために訪れていることを理解している(勝手に観光案内を始める奴もいる)

以上の条件からGrabやUBAR、路上のタクシードライバーなどと交渉して信頼できる人を探します。

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こちらはインドで雇っているガイドのタクシーです。

ガイドが決まると連絡先を交換し、その番号はナンバープレートと共に滞在先のホテルにも伝えます。

そうやってロケハンで決まった撮影スポットを周りながら撮影するのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

インドでは撮影中によく人が集まってきます。上の写真も僕の後ろには数人のインド人がいます。

あろうことか露光中のカメラを触ったり、バックを開けようとするものもいます。

他の人からすると長時間露光中のカメラは電源が切れていると思われるようです。

 

人溜まりが人を呼び、近くのビルのセキュリティがやってきます。

セ「何をしているんだ」

僕「撮影をしている」

セ「真っ暗じゃ無いか」「怪しいやつだな」

こうなった時はすぐに退散します。タイで警察を呼ばれた時は非常に面倒なことになりました。

こうゆう事態に陥った時でもガイドは味方についてくれます。

だってお金は最後に払いますからね。警察に捕まってはせっかくの金づるを逃してしまいます。

 

しかしガイドもガイドで撮影が進むにつれて

僕「撮影終わったよ、次の場所へ行こう」

ガ「ホテルへ戻るか?」

僕「いや、次の撮影場所。最初に話し合ったよね」

ガ「わかった」

30分後

僕「ここの撮影も終わった」

ガ「よし、ホテル行こう」

僕「なんでだよ」

さらに30分後

僕「よっしゃ、次行こう」

ガ「ホテル?」

僕「No」

ガ「វាជាបញ្ហា」←現地語 何いってるのか分からん

 

そう、ガイドは早く帰りたくて仕方ないのです。

しかも僕の撮影場所は真っ暗で何も無いところが多く、ガイドからすると非常に退屈ですね。

しまいには、「なんでそんな場所で撮影しているんだ、何も無いじゃ無いか。もっといいところがある」

と言って、勝手に運ちゃんオススメ!夜景が綺麗な穴場スポットツアーが始まります。

そうならないためにもガイドとは撮影前に強く強くいって聞かせます。

それでも聞かないガイドには「指示が聞けないなら金は払わない」というとすぐに大人しくなります。

お金の力って絶大ですね。

ちなみにガイドには現金はホテルに置いてあると最初に伝えます。

そうする事によってガイドは最終的にホテルまで僕を送り届けないと料金を支払ってもらえません。

実は以前に、「実は今日、祖母を送りに行かなきゃならないんだ」と言って、途中で撮影を切り上げられたことがありました。

しかも、その場で降ろされてしました。幸い、すぐ他の車が手配できましたが。

なので帰らないと金は払えないと言う状態は撮影者にとって理想的です。(ほんとは緊急時に備えて現金は持っています)

 

そうやって夜間の撮影をする毎日です。

この記事が昼夜を問わず、来年以降撮影する後輩たちの参考に少しでもなれば書いた甲斐があります。

 

ああ、そういえば今日、大発見をいたしました。

 

部屋をゴミ箱だと仮定すると

片付けが一瞬で完了するんです。

素晴らしい発見ですね。