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2017年4月吉岡 莉南

映画でも見たキリングフィールドに行ってきた。

こんばんは。
今日は一日中外にいたお陰かなんだか調子がいいです。
やはり日光浴って人間も大事なんですね😎✨
そして今日は、昨日言った通り「キリングフィールド」に行ってきました。
せっかく東南アジアをこんなにも自由に周れるのだから、作品の為だけじゃなくて
観光地であったり、田舎の方だったり、世界をもっともっと知りたい。

それをプノンペンで凄く実感しました。台湾ベトナムでも行けばよかったな。。
次回からは写真のことだけじゃなくて世界のことも知る旅にしようと思います。

キリングフィールドはプノンペンから40分ほど離れたところにあるため、
ツアーなどを組んでない場合はトゥクトゥクで行くことになります。
往復で30ドルぐらいでしたが、寺西くんと舟橋くんと3人で割って10ドルでした!安い、、!
因みに運転手さんに往復でお願いした方がお得だそうです!(向こうには言い値でしか受けてくれないので。。)

キリングフィールドに着くと、欧米の観光客がたくさん居て割とワイワイしてる印象でした。
入場料は6ドルで日本語音声ガイド付きでした。これが本当に素晴らしかった!文明の利器!

スイッチをオンにするタイミングがみんな一緒なのか、騒いでた観光客も
しん、と静まり返って、みんなヘッドフォンに集中していました。

 

このキリングフィールドは今から約40年前にカンボジアで起こった大量虐殺事件の跡地となっている場所です。

 

「農民こそ英雄である」というポルポトの言葉の通り、街に住んでいる人を次々にトラックに詰め込み
このキリングフィールド(というのは後の名前ですが)に連れて来られました。
その後も強制労働をさせられ、抵抗したら殺される状況下でカンボジア人口の三分の一が亡くなってしまいました。

音声ガイドにより、一つ一つの場所の説明をしっかりと聞きながら、当時この場所で
一体どのようなことが行われていたのかを想像しながら歩いていると、胸が痛くなってきました。

 

これはキリングフィールドに足を踏み入れると最初に見えてくる慰霊塔です。
中には約9000人の犠牲者の頭蓋骨が保存されています。中に入る時は帽子と靴を脱いでから。
順番の通りに進んでいくと一番最後に、この慰霊塔にたどり着くようになっています。
最初入ってきた時に見た印象と最後、説明を全て聞き終わってから見る印象はだいぶ違うものとなっていました。

 

300人ほどの遺骨が発見されたお墓です。周りの柵にはミサンガがびっしりとかけられていました。

 

音声ガイドの中には当時の人の証言なども入っていて、
自分の子供を木に打ち付けられて殺された親の話、処刑されることを知らない時に見てしまった殺害現場。
15人の男性に気を失うまで陵辱を受け、気がついたら裸で野原にいた女性の話など。
一気に聞いてしまうと、泣き出してしまいそうになるので、ゆっくりと一つ一つの話を聞いていました。

 

そして歩く道には今でも死体が埋まっていて、雨や風で泥が取れるとどんどん出てくるそうです。

このように立て看板があると分かりやすいのですが、危うく踏みそうになってしまったり。。

そして最後に慰霊塔の前にたどり着き、ヘッドフォンや帽子を取り、靴を脱いで、一礼して中に入ります。
中に入ると塔の上までぎっしりと頭蓋骨が積み上げられていました。

その一つに近づいて見てみると、頭が割れているものであったり顎が外されているものであったり。
ぱっと見ただけで無残な殺され方をしたことが分かりました。

(少しショッキングな画像となってしまうため閲覧注意です)

 

 

 

 

 

 

 

 

授業で映画を観て、なんとなく名前だけ知っていたキリングフィールド。
実際にこの場所にこれて、実際に自分の目で見れて確かめることができて、よかった。

実感なんてそれこそ湧かないけれど、想像くらい容易い。もし、日本で起きたらなんて考えてしまう。
だってそもそもこの事件が起きた年は親が生きている時代だから。

 


みなさんもぜひプノンペンに行ったら訪れてみてください。

それではみなさんお休みなさい。また明日お会いしましょう。