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2016年8月小山 幸佑

Plumeria

「ラオス」という国の名前を聞いて地図上の位置を即座に当てることができる日本人がどれだけ居るのだろうか。かくいう自分もFWが始まるまではラオスってどこ?何があるの?という具合でした。正直なところ。ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーに国境を接するこの国は、手付かずの自然と昔ながらの人々の素朴な生活が息づく、東南アジア最後の秘境と言われているんだとか。

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インドで(当初の危惧通り)心身ともにボロボロとなった我々FW11期一行は、ラオスの首都ビエンチャンから車で2時間ちょっとのとある村の集落にて、クラスメイト全員で二泊三日のホームステイをさせて頂きました。

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滞在中撮影はお休みして、インドで壊れた体調と人間不信になりかけの荒んだ心をリフレッシュすることに専念していたけれどはっきり言ってこのラオスでのホームステイは最高の体験だった。川の水のお風呂(冷水)も、素手で手で丸めて食べるもち米も、早起きして混ぜていただいた托鉢も、みんなでトラックの荷台に乗って出掛けたことも、川べりで派手にすっ転んでカメラを岩にぶつけインドで買ったお気に入りのガンジーTシャツをドロドロ汚したことも…笑

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ホームステイ最終日、僕らのこれからの旅の安全を祈る儀式を50人あまりの村人総出で執り行ってくれた。お世話になったホストマザー、タバコとコーヒーが大好きな隣の家(ハヤトん家)のおとーちゃん、仲良くなった幼い女の子、たぶん今はじめて会った気がするどこかのおじさん…ひとりひとりが僕らの手首にカラフルなミサンガを巻きながら「Safe Trip…Happy Marriage…and Big Money!!」、と、つまりもう何でもいいからとにかくアンタ達の幸せを祈っているよ、ということかな。そんな調子で儀式の後は全員両腕がミサンガまみれになった。あの時の一人ひとりの笑顔を今でもちゃんと覚えている。名前しか知らなかった国の名前も知らない村の人々の温かい心に触れて、というかそれにまみれて、今だから言えるけれどあの時少し涙ぐんだ。

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ラオスは別名「森の国」と言われているらしい。首都ビエンチャン内の国道には街路樹…というよりもそこに道ができる前から生えていたと思われる巨木がたくさん。陽に灼け果て干からびてく通り道。見上げれば終わりを見たこともない目眩を覚えるような空。その青と目に優しい木々の緑、国花であるプルメリアの白が印象に残っている。バンコクに憧れる女子大生と、毎朝5時起きでお寺へ趣お坊さんへの托鉢を欠かさないおばあちゃん。それから子猫のラオ。また会いたいな。

お世話になった皆さんへ、たくさんのご親切と愛を本当にありがとうございました。

いよいよ後半最後の国でありラスボス、中国へ。