BLOG

2016年6月小山 幸佑

Lovers in Japan

半年間のFW中、6月と8月の2回に渡り、講師の先生方を交えた講評会「スクーリング」があります。
去年までは例年マレーシアのクアラルンプールにある学校施設で行っていましたが、施設の閉鎖に伴い今年度からは日本に一時帰国しての実施となりました。

実はこのことは、入学した後に急遽決まったこと。
てっきりこのゼミは半年間1度も帰国せずぶっ続けで旅をするものだとばかり思っていたので、11期メンバー、当初は「途中帰国なんてしたらダレる」などと一丁前な不満も述べていたものの、いざ出発してみるとみんな旅自体は思い切り楽しんでいる一方、やっぱり慣れない土地で長期間ホテル暮らしですと知らぬ間に小さなストレスも募ります。時が近づくにつれ一時帰国が待ち遠しくて仕方ないというような状態に。

6/1早朝、羽田空港に到着した時の安堵感は大変なものでした。
道路の綺麗さ、食べ物の美味しさ、時間の正確さ、当たり前に日本語が通じるなんて当たり前過ぎることに感動したり。
その一方で、家に帰っても見慣れた街を歩いていても、何となくスイッチを完全OFFにしきれない自分もいました。
帰国というよりFW6カ国目:日本という感じの心持ち。これも恐らく同期メンバーみな共通の感覚だったと思います。
スクーリングの合間に壊れた物を修理に出したり、少なくなった薬類を調達したり、髪を切ったり…色々と体勢を立て直すこともでき、かつ良い緊張感を保ったまま居られたので、結局は「ダレるかも」なんて当初の不安は全くの杞憂に終わりました。
 
——-

さて、スクーリングはしばらくぶりのNPIにて。
何時に家を出たら一限の時間に間に合う電車に乗れるのか、毎日習慣化していたことさえもスッカリ忘れていました。

前半で撮ってきた数千枚の写真から数百枚ピックアップし、協賛頂いている株式会社ピクトリコ様から頂いた「ピクトリコプロ・フォトペーパー」2Lサイズに写真をプリントしていきます。とにかく怒涛の作業だったので、高クオリティの写真用紙を紙代を気にせずに使えたのは本当に本当にありがたかったです。

ゼミは鈴木先生と1対1、良い意味でも悪い意味でもごまかしは一切効かない真剣勝負。
ひとり3時間×8人、早朝から深夜に及ぶ2日間ぶっ続けのカウンセリングの後、長坂先生をお迎えして作品審査と面談が行われました。
計5日間にわたるスクーリングは、自分という人間とそれが作り出そうとする作品との向き合い方について改めて考え、チューニングを合わせる作業だったように思います。

「自分のことを信じろ」なんて一聞月並みな言葉が、今の自分には一番重かった。
自分を信じることと他人を信じることは同じだ、と。何のために写真を始めたのか、改めて思い出した気がします。
  
 
2ヶ月半前と比べて何が変わり何が変わってしまい、何が変わっていなくて何が変わらずに済んだのか。
今思うこと感じることはそれぞれですが。
興奮なんていずれ収まるもの。でももし感動してしまったら、もう前と同じには戻れない。
そういう体験の真っ只中に居るということ。肝に銘じて後半も頑張ろうと思います。
 
 
体制を立て直したら、2度目の出発です!