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2016年5月涌井 駿

死者への祭りランブソロ

 

 

 

スラウェシュ島のトラジャに来ています。標高1000メートルに位置している町ですがたいして身体に負担はありません。

想像以上に辛かったバス移動、街を出たのは夜の9時、到着したのは朝の7時半。

 

体は軋み腰と肩がズタボロでしたが朝から市場を見に行きました。市場は市場でも水牛の市場です。この水牛はトラジャ固有のお葬式の生贄に捧げられる神聖な水牛です。値段は様々で黒い子牛は約10万円から始まり、大きさ角の生え方と色で値段が高くなっていきます。

角は上向きにに生えている方が運が上がるとゆう意味で高くなり、色は黒よりも白い色が多い方が高くなります。

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この写真の牛は200万くらいだったでしょうか、中にはもっと高くなる牛もいるそうです。

 

このトラジャ地方では葬式が少し違っていて家族が死ぬとすぐに埋葬するのではなく、死体に薬品の処理をして家の中においてしばらく一緒に暮らすそうです。死んだというよりは眠っているとかそのような感覚に近いらしいです。家で一緒に暮らす期間は様々で2年だったり、長くなると10年だったりと様々でらしいです。そして埋葬するときに水牛達を捧げるために生贄にします。ここトラジャの人々の宗教はクリスチャンでありながらこのような文化があります。

 

今回はそのお葬式に行ってきました。80歳で亡くなった女性の式でした。彼女は1年前に亡くなり一年は一緒に暮らしていたそうです。

 

彼女には5人の子供たちがいて孫が45人いるそうです。本当なのかと疑いそうになりましたけど本当らしいです。式にはおよそ500人の参列者がいました。町の役人、神父、近所の人々、遠くに暮らす親戚、いろいろな人が来ているらしいです。

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生贄に捧げる水牛の数も多様で多ければ多いほど死者が高い位置の天国にいけるとされており、今回の水牛の生贄数は30頭だそうです。

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式は5日に渡り開催されます。今回行ったのは二日目の回でした。

 

二日目は移動の日でマパラオとよばれています。死者を御輿に乗せ村を歩く日だそうです。乗せるといってもきちんと木製の棺桶に入っています。日本のようにシンミリと静かには行われず一種のお祭りのようになっています。

 

男たちが奇声をあげながら棺桶をわっしょいわっしょいします。本当にわっしょいわっしょいしています。スコールで泥だらけになった足場に水牛の糞交じりですが構わず叫びながら裸足で村を回ります。

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このマパラオに死者は亡くなったとされます。それまでは寝ているか病気のどちらかだそうです。

その間におじいちゃん達は輪を作り手をつなぎ歌いながらお祈りをします。その他にも竹で木を突き太鼓のようにして音楽を奏でるおばあちゃん達もいました。

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全てが非日常ですごく目が回りました。

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