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2016年4月松枝 音寧

山と牛とベトナム人

現在私はベトナムのハノイから南へ114㎞の場所に位置するニンビンという町に滞在しています。

9日前にこの町に移動してから本当に様々なことが起こりました。

 

宿泊先も山に囲まれた場所にあるので目の前の景色はこんな感じです。

 

移動はバイクか自転車が基本になります。

宿泊先に着いた次の日から撮影地であるクックフーン国立公園の場所を確認するため自転車を借りて探しました。

 

宿泊先のオーナーに場所を聞いてみると2㎞だと言っていたので自転車で行けばすぐに着くだろうと思っていました。

しかし道は険しく急な坂道が続き、漕いでも漕いでも辿り着きません。

 

途中村のような場所に迷い込んでしまいました。

子守りをしている人にも洗い物をしている人にも畑を耕している人にも牛にも行動している様子を見つめられました。

きっと明らかに違う見た目とよく分からない言語を話す私達に驚いて見つめていたんでしょう。

おそらく国立公園に行きたいことも伝わっていなかったと思いますが子守りをしていた女性の一人がとにかくあっちだと進もうとしていた方向とは反対を指差していたのでそちらに進むことにしました。

 

撮影地探しの途中で牛に囲まれるあやなちゃん

 

 

そして、宿泊先を出てから2時間が経った頃、ようやく国立公園を発見しました。

 

クックフーン国立公園はベトナム最古の国立公園と言われており、奥へ進んで行けば行くほどに鬱蒼とした森を見ることができます。

壮大な石灰岩の山を見ながら進んでいきます。

 

この国立公園の規模もかなり広く、自転車を使っても行ける距離は限られてくるので舗装されている道はバイクを使いトレッキングが出来る道まで行きます。(試しに徒歩や自転車で道を進んでみましたがただただ体力が消費されるだけだったのでバイクを使うことにしました…)

 

そしてバイクを使い30分程かけて走った地点で降り、そこからは自らの足で歩いていきます。

2000種もの植物が自生した自然林で構成されています。

 

アジアに出てきて、今まで見たことがなかったような森の風景にも触れて日本にいるときよりも作品の方向性が定まってきたような気がします。

まだまだ旅は始まったばかりで、初めて体験するような出来事も起きて挫けそうにもなりますがそうした事を通じてどんどん強くなれたら、作品にも繋がっていけたらと思います。

 

次の記事ではニンビンの町の方へ行った時のエピソードをお伝えしたいと思います。

 

それでは〜。