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2015年3月10期生引率スタッフ
12日目 台湾・台北 / Day, 12 Taipei, TAIWAN
みなさんこんにちは。引率の山田です。
こちらは、李チェンハンくん。彼はこの3月まで日本写真芸術専門学校に通っていました。
つい先日帰国してきたというのにも関わらず、台北市内を案内してくれました。
Hello, I’m YAMADA.
He was Lee Cheng Hang, had gone to our school “Nippno Photography Institute”
We got him to guide in a city.
台北市内で行われている展覧会に連れていってくれるということで、撮影と並行してアジアのギャラリー
事情を調査している北村さんと共に案内してもらいました。
I got him to lead to some exhibition with KITAMURA.
she was doing a search about asian gallery in parallel with shooting.
まず訪れたのは、台北市立美術館です。
こちらも高雄と同様、市立美術館とだけあってかなりの広さです。
At first, we went to Taipei Fine Arts Museum. It was very big.
フランスのアルル国際写真祭(本校が海外研修で訪れる世界で最も歴史ある写真祭)に行った際にも
感じたことですが、やはり海外と日本では写真の扱われ方が大きく違うように思います。
日本の写真展では、写真が壁面に飾られ、写真単独で行われる展覧会が多く見受けられます。
一方、海外では展示方法もユニークで、写真以外の媒体も多く使用されています。
日本の写真は、美術表現の中でも独立した文化のようなものに感じられますが、海外ではその垣根は
感じられず、写真の上に何かを貼ったり描いたりすることも少なくありません。
台湾には日本で写真を学んだ写真家が多く、なかには日本の写真かなと思う展示もありました。
またその共存の仕方が面白く、私にはとても新鮮に感じられました。
そしてその文化の違いがベースにありながら、日本に留学して写真を学ぶ留学生たちのすごさを実感
しました。本校にも多くの留学生が通っていますが、彼らの発想力の豊かさにはいつも驚かされます。
あえて日本を留学先に選び、そこで勝負しようとする彼らの好奇心や意志の強さに対して、もっとで
きることがあるはずだと思いました。同時に、世界へと羽ばたく写真家を生み出せる可能性は多いの
だと感じることもできました。
そして今回の展覧会を一通り見終わってからタイトルを見直すと、個展だということを思い出しました。
観覧中そんなことは忘れていて、いろんな表現があるものだと関心して見ていたら、一人の人がこんな
幅広い表現能力を持っているのかと度肝を抜かれました。
さらにチェンハンくんから話を聞くと、作者の方は展覧会の準備中に亡くなってしまったそうです。
表現者には、生涯現役を貫き、死ぬ間際まで自分のやりたいことを続ける方が多くいますが、そういった
方々の志は本当に尊敬できます。今回の作者の方にもこの場をお借りしてご冥福をお祈り申し上げます。
その後、チェンハンくんには様々な場所を案内してもらったのですが、今回はもう一つだけ。
案内してもらったのは、DYNASTY GALLERY。そこの地下一階で行われている写真展です。
Next, we got him to lead to DYNASTY GALLERY.
そこにいたのは、本校フォトアートゼミを卒業した鄭弘敬(ていこうけい)くん。
ここでは彼が参加しているグループ展が開催されていました。
We saw Tei Koukei who was our graduate there. He exhibited him works there.
鄭弘敬くんのホームページはこちらです。
彼は卒業後に台湾へ戻り、写真家として活動しています。
略歴には、しっかりと日本写真芸術専門学校卒業の文字が。
開催した写真展の中には在学時代に展示したものまでしっかりと載せてくれていました。
He had gone back to Taiwan after graduation, and had become a photographer.
そして自分の作品についてはもちろん、彼の恩師である築地仁先生や学生時代のことを懐かしみながら
話してくれました。
We talked about him teacher and memories when he had studied at our school.
この日はオープニングパーティを行っており、他の写真家の方々もいらっしゃいました。
みなさん台湾を中心に活躍している若手の写真家の方々で、チェンハンくんも憧れのまなざしで彼らの
話を聞いていました。
驚いたことに彼らを集めたのは鄭くんだそうです。さらにこのギャラリーのオーナーも彼の高校の同級
生で、彼の発案から今回のグループ展が実現したそうです。
We were able to see all of members that get in this exhibition, because they held opening party.
They were photographers that were active internationally with a focus on Taiwan.
Mr. Tei had called them to hold it. This gallery’s owner was him friends.
みなさんとても気さくな方々で照れながらも自分たちの作品について、熱心に語ってくれました。
話を聞きながら私たちに通訳してくれるチェンハンくんも興味津々。
We got them to told about their works heartily and Mr. Lee to translate them.
作者のコンセプトはそれぞれですが、やはり作品に対するそれぞれの意識が強く、制作から結果までが
一環していました。作品をつくる上で当たり前のように思いますが、これがまた難しい。映像上では優
しく見えた写真も、話を聞くともの凄く強い印象へと変化しました。
二人の留学生に会い、海外の展覧会に触れて、改めて考えさせられることがたくさんありました。
旅や撮影、様々なことを並行していく海外フィールドワーク。ただ海外にいるだけでは得られない
ものが数多くあります。まだ始まって間もないですが、これからの学生たちの旅行記がどのような
ものになっていくのか楽しみです。
一カ国目、台湾の個人取材期間ももうわずか。明日は全員が集合します。
最後に、李チェンハンくん。本当にありがとう。
また会える日を楽しみにしています。
Thank you for Mr. Lee. I was looking forward to see you again.