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2014年8月鈴木 詩織

Day 153 / 184 PJ11日目

PJ11日目
もう少しでフリー開始、日に日に緊張が増しています。鈴木です。
フリー開始まであと1日。
そして1ヶ月後の今日、日本に帰国しています。なんだかここまで長く(私の人生の中で)海外にいると
日本に帰るなんて夢のことのようで、あまり実感が沸きません。
さて、フリーを前にして色々と考えていることやらを書いてみようかと。
こんな所に書くようなことでもないことも書いてしまいそうですが…あしからず。
sabu570.jpg
まず、前半撮っていた外壁の写真から一転し、後半は”生活感”を撮るために、人々の家の中を撮る、
ということを始めました。出発の時にも撮影内容については書いたと思うのですがあのときはまだ
自分も撮影内容も未熟で、あの時考えていたことなんて全くの表面に過ぎないことでした。
なので、改めてここでもう一度。
今、私は人々の”生活の痕跡”に興味があります。時間の積み重ね方や生活の仕方の違いに関心があり、
”生活の痕跡”=”生活感”を撮るべく取材をしています。
撮影は特に生活感の感じられる、生活の形態なども見えてくる台所を中心に、そこに住む人々の生活習慣が
見えるような物なども撮りながら構成していこうと考えています。なぜ台所なのか、と言いますと
台所というのは、大げさに言うと自分含め人間の生命活動の場所です。様々な生き物、野菜から命を
頂いて食べることが出来るように調理する。人間にとっては当たり前のことですが、形態は様々で
あれ人間のいる場所には必ず存在するスペースなのです。そこには、調理器具や食器、コンロなど
その人たちが普段どのような物を食べ、どのように調理するか、どんな文化のもとどんな食器で食事を
しているのか、実際に見なくても読み取ることがたくさんある場所でもあるのです。
そしてそこにその家に住む人たちのポートレイトをいれることより生活感に対するリアリティが増すと
考えています。
当然、人様の家にあがらせて頂く訳ですから当たり前ですが、日本的ではあれ礼儀や配慮欠くことなく
撮影に臨んでいます。
これもなんども書いてはいますが、未だに交渉して家に上がらせてもらう行為に臆してしまうことも
あります。ですが私は写真を撮るためだけに与えられた、残る時間を全うしなければいけません。
臆している暇はありません。
自分の目標を達成出来るよう、作品としていい物が出来るように尽力することが、今の私がするべき
ことなのです。
長くなりましたが、フリーも頑張って撮影に励もうと思います!