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2014年6月鈴木 詩織
Day 96 / 184 コルカタ6日目
コルカタ滞在も半分以上をを過ぎました、鈴木です。
最初は警戒していたインドも、予想以上に人も、町も、面白くて楽しいです。
さて、撮影についてですが、マレーシアの最後あたりから家の中まで撮らせてもらう、ということを
している途中です。どの国でも人様の家に入ることのある程度の難しさは理解した上で進めていますが
ここインドではより一層の難しさを感じています。
全く出来ない、という訳ではありませんがインド故の数々の理由からか、なんなのか、断られることが
多くあります。その中でも撮影出来る所を探しまわりながら歩きまわっています。
家の中も撮ってはいますが、お店、または露店も撮っています。
タバコ売りだったり、インドでは定番のチャーイ屋さんだったり。
チャーイ屋に集まっているおじさんたちと話をしたり。
寄って来た子どもに折り紙をしてみせてみたり。折り紙は大人でも興味深そうに見入っていました。
ここでも名前や出身まで聞くのは断られてしまうことも少なくはないですが、探り探り、撮影しています。
そんな中、町中を歩いていると郵便局の前でタイプライターで伝票を打つ姿が。
日本では、というか、大げさながら私の人生の中で、それも映画の中以外で本当にタイプライターを
使う日常があるなんて、と思わず一枚。
感動して、少しばかり立ち止まって見入ってしまいました。
ここで思い出したのは大正、昭和初期の日本。憧れでもあります。古い時代に憧れたりするのは、先端
的な時代に生きているからこそなのだと私は考えていますが、そんな私の憧れた日常があるのがこの
インドです。
今日本では使われることも少なくなったものも、ここでは現役で活躍している。でもその傍らには私
たちが使っているような先端的なものもあって。ちぐはぐさはフィールドワーク中すっと感じています
が、でも古いと思われているような媒体で生活出来ているインドに羨ましささえ感じながらタイプ
ライターの音を焼き付けてまた歩くのでした。
後半を折り返しているフィールドワークですが、今までまわった国の中で、インドは一番驚きの多い国
です。それは誰しもに言えることなのかもしれませんが、全く中華色の感じない町やそれに比例するの
かは定かではありませんが大きく違った生活習慣など、興味深いことばかりです。
気をつけなくてはいけないこともたくさんありますし、薬が合わなかったりで少し大変なことも少々
ありはしますが、今までまわった国の中でも1、2を争うくらい気に入っている国の一つになりました。
そんなことも予想出来はしなかった出発前の、3月の自分から私はまだ少ししか変われていません。
コルカタは残す所あと3日。その後プシュカル、バラナシ、集合地のデリーへと移動します。
毎日が新しいフィールドワークという旅。
この先訪れるであろう数々の町、出会うであろう人々。
良いことも悪いことも全ての出来事を楽しみに、毎夜、明日を待ちます。
明日は、どんな出会いが待っているのでしょうか。