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2014年5月鈴木 詩織
Day 62 / 184 シンガポール4日目
シンガポール滞在も半ばを過ぎました、鈴木です。
今日は展示のみの最終日。
朝からの土砂降りでお客様の入りが心配されました。
起きたときはこんな感じで、(日本の夏って感じ。)
集合して外に出るとこんな感じの大雨でした。
一人でいるときは、雨が降ればデザインの方を優先したりレタッチをしていたりするので今まで
なんとか傘がなくても大丈夫でしたが、さすがに傘を買おうかなと思いました。
会場に着き、浴衣に着替えて展示開始です。
図書館のスタッフの方や、お客様がたくさん見に来てくださいました。
時には小さなお客様も。
2日間を通して多くの方に見て頂くことが出来ました。外国でつたない英語でも理解してもらえて、
自分の写真を展示して、なかなか出来ない体験をこの20歳で出来たのは大きかったかなと思いました。
これから何度、自分の展示をしていくのかは分かりませんが、印象に残る展示となりました。
Thank you for Olympus Corp and Olympus Imaging Singapore Pte.Ltd. , Marine Parade Public
Library!
その後は、国立博物館にて行われている本校名誉顧問でいらっしゃいますセバスチャン・サルガド先生の
「GENESIS」の展示を見に行き、トークショーも見てきました。
昨年、ワークショップで来校した際にこの「GENESIS」はスライドショーにて拝見しておりましたが、
当時はスケールとか世界が違いすぎて、現実感がつかめなくてSFのような感覚で写真を見てしまって
いました。
実物を見るのは初めてで、これまで生きてきて芸術作品をみて初めて泣いてしまいました。
そんなおおっぴらに泣いた訳ではないのですが、写真を見て、こんな自然の姿をサルガド先生は実際に
体感して写真に収めていて、作品に取り込まれて圧倒されて、そうしたら自然に涙が出ていました。
というのも、最近の愛読書「ノーザンライツ(星野道夫)」を読んでアラスカの大自然への思いや
エスキモーの生活を追った感情のままのような文章を読んでからというもの、自然に対してより愛する
気持ちが深くなって、それを可視化、というよりも3次元化に近い写真を目の前にして空気や温度、
実際の色を想像しただけで、なんだか実体験出来たようで感動してしまったのです。
サルガド先生の作品の中でも、私は特に北の大地を撮っているものが特に好きになりました。
熱帯の地域を撮ったもののなかでも、唯一1枚だけ好きになったものがありました。
ここに書きはしませんが、圧倒された展示に高揚しました。
スライドショーもすばらしかったです。
最後は手を振ってお帰りになりました。
明日はもう撤収作業に入ります。
あんなに遠く感じていたシンガポールでの展示も終わり、もう目の前にはマレーシアが見えています。
マレーシアのあとは本当に早いのだろうな、とか考えつつ、今日はここまで。